単管足場Single tube scaffolding

単管足場(たんかんあしば)とは、直径48.6mmの単管と呼ばれる鉄パイプを組み合わせて建てる足場のことをいいます。隣の家が接近しているスペースの狭い場所、狭いビルの間、小規模の工事などに設置されることの多い足場です。
昔、一般的に用いられていた丸太足場に代わり、鋼管を主体とした足場として普及しました。単管同士をクランプで抱き合わせ、ボルトで締めることでパイプ同士を接続します。建地・布地・腕木・足場板・大筋交い・単管ジョイント・ジャッキベース・壁つなぎ用金具などの部材で建てられる足場です。


単管足場の
メリット・デメリット
単管足場は、単管同士をクランプで抱き合わせて作っていく、自由設計が可能な自由度の高い足場です。自由度が高いということは、足場を組立てる会社の技量が現れる足場といっても過言ではありません。
法面や円計などの複雑な構造物に建てられる単管足場では、「ちょうどいいところ」を意識して作ることがポイントです。「ちょうどいい」というのは足場職人のセンスによるところが大きいと思われがちですが、実は一番大切なのはどのような足場を組むのかを「設計」することになります。
頑丈な足場を組もうとすれば、部材の数が多くなってコストがかかります。
反対に、コストを抑えた足場を組もうとすれば、部材の数が少なくなって耐久性は低くなってしまいます。
この設計がうまくできれば、適正な数の資材を使用し、適性なコストで足場を組立てることができるのです。
安心・安全倒れない単管足場を組立てるために、現場調査や図面作製などの準備を入念に行うことが大切となります。